院内ブログBlog

2021.03.19
知覚過敏

歯科衛生士の業務

皆さんこんにちは。

赤坂ヴィーナスデンタルクリニック衛生士の小笠原です。

本日は知覚過敏についてお話させていただきます。

まず知覚過敏とは、

歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯に感じる一過性の痛み

で、特にむし歯や歯の神経(歯髄)の炎症などの病変がない場合にみられる症状のことを言います。

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この原因は、
歯の最表層にあるエナメル質は削っても痛みを感じることはありません。

一方で痛みを感じる象牙質はその内層にあり、また根部ではエナメル質がなく全層が象牙質でできています。

象牙質は器具でこすったり、冷たいものや熱いもの等に触れると、その刺激は内部の神経に伝達されて、歯は痛みを感じます。


通常、象牙質はエナメル質に覆われているので、こうした痛みを感じることはありませんが、極端に冷たいものなどではエナメル質の上からでも温度が内部の象牙質に伝わって、歯が痛みを感じることもあります。

しかし、様々な理由で象牙質が露出すると、刺激が神経に伝達されやすくなり、知覚過敏が生じるようになります。


象牙質が内部の神経にまで刺激を伝えるのは、象牙質の中にある無数の小さな管状の構造物があることによります。

この小さな空隙は加齢などにより、少しずつ塞がってくることもあります。

このような場合には知覚過敏は起きませんので、象牙質が露出している時には必ず知覚過敏が起きるということではありません。

知覚過敏の症状が気になる方には

お薬やレーザーを用いた処置を行うことも可能でございますので

気になることがございましたら是非一度ご相談くださいませ。

担当 小笠原