院内ブログBlog

2021.06.25
歯茎からの出血

歯科衛生士の業務

皆さんこんにちは。赤坂ヴィーナスデンタルクリニック衛生士の小笠原です。
本日は歯茎からの出血についてお話しさせていただきます。


皆さんは歯磨きをしている際に出血が見られたことはありますでしょうか。

傷つけてしまったのかな?と思われる方も多く、もちろん傷つけてしまったことにより出血が見られる場合もございますが、歯茎の炎症により起こる出血の可能性も高くなります。

食べ物を食べた後にブラッシングによりしっかりと汚れを取り除ききれずに磨き残しがある状態で放置してしまうと食べかすがプラーク(歯垢)という細菌の塊に変わってしまいます。そしてそのプラークが歯の表面、ポケットの中に蓄積されることにより歯茎が炎症を起こし出血が見られるようになります。この状態が歯肉炎と呼び、この状態をさらに放置してしまうと歯周病に繋がってしまいます。

歯周病は自覚症状がないため知らないうちに症状が進行し、気づいたら重症化していたということも起こり得ますので十分注意が必要です。

まずは出血の原因や正しい対策をとるためにも一度しっかり歯科医院を受診することをおすすめいたします。

歯周病は放置してしまうと最終的に歯を失ってしまう恐ろしい病気です。
また自己流で歯磨きを頑張っても、間違ったブラッシング方法で磨くと改善されるどころか、歯茎を傷つけ症状の悪化に繋がりかねません。

是非正しいブラッシング方法を身に付けましょう。

出血が多いと歯磨きはしない方がよいのかとも思ってしまいますよね。

しかし、血が出るからと歯磨きを止めてしまうと、プラークや歯石が増えてさらに歯周病を悪化させてしまいます。

したがって出血が気になっても、食後は優しく、丁寧に磨くことを心掛けてしっかりと歯磨きを行いましょう。

また歯茎からの血が止まらない、大量に出血しているときは、まずはどこから出ているのか確認しましょう。

大量の出血を伴う場合は歯茎を傷つけてしまっている恐れがありますので、その場合は歯科医院を受診することをおすすめいたします。

多少の出血であれば、歯ブラシを軽く当てて歯磨きを続けていただき、細菌を患部から出すことで、数日で炎症が収まります。

また、抗凝固剤を服用している、血液関係の疾患がある場合は、無理に磨いてしまうと症状を悪化させる恐れがあるため、早めに受診しましょう。

出血時はあくまでもやさしくケアすることをこころがけましょう。

細菌をかき出すための歯磨きによって血が出ることは問題ありませんが、強くこすったり歯茎に押し込んだりすると、歯茎が傷ついてしまいます。

出血時はやさしくブラッシングをするようにしましょう。